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2017年4月17日 (月)

【オサレ作家の定義】猫

【オサレ作家の定義】についての雑文、今回は「猫」です。

『オサレ作家の定義』であてはまっているのはほとんどないのだが、一つだけ、

・賢い犬か、美しい猫を飼っている。

 これだけはあてはまっている。私の手柄ではなく、猫のおかげですけど。

Img_3903

 ほら、かわいい、美しい。(しかも偉そう)
 この子の名はピノン。『ぶたぶたのお医者さん』の「ビビリ猫モカ」のモデルになったメス猫です。モカというのは最初つけようと思っていた名前なんですが、親戚が同じ名前の犬を飼っていると知り、ピノンに変えました。カフェモカみたいな毛色だったから似たような色合いのもの→茶色と白→アイスのピノ、という発想にいたり、「ピノ」がイタリア語の男性名詞(松ぼっくり)だったので、女性名詞の「ピノン」(松の実)になった、というのが名づけの経緯です。結局意味がわからない名前だけど、かわいいからいいのだ。
 元野良猫ですが、青い目、長いまっすぐなしっぽ、短毛のラグドールのような毛並みで美人さんですが、とても神経質で抱っこ嫌い。触れるまで苦労しました。
 今でもまだ爪が切れないのですが、健康でおしゃべりな甘えたさんに育ちました。あまり活発な方ではなく、猫にしてはドジっ子。常にしっぽには寝癖がついています。
 作家が美しい猫を飼う、という状況は、癒やしや和みだけではなく、「猫が与えてくれるインスピレーション」というのとセットになっている、と飼うまでは思っていました。猫の神秘的な力というのは、想像力と創造力に大きく影響するのでは、と。
 しかしそれは単なる思い込みでしかなかった。うちのピノンの主な日課は、私の仕事と睡眠の邪魔です。それ以外は寝ている。
 でも、たとえば私が台所や洗面所とかで立って何かをやっている分には、何もしない。居間でテレビを見ていても近寄らない。これは彼女がテレビ嫌いだから、というのもあるけど、いつでもどこでも邪魔するわけではないのですね。
 しかし、私がひとたびパソコンの前に座ると、とたんに「構え」攻撃が始まるのです(彼女が寝ていなければ)。どうも彼女の中では、私が机の前に座ることを仕事とは認識していないようです。「ヒマそうだな。構え!」となるらしい。これがおばちゃんの仕事なんだよ、ピノン──と言ってももちろん伝わらず。
 ある程度かまって満足させて昼寝させないと、背後でずっと「にゃーんにゃーん」と鳴いたり、壁で爪とぎをしたり、カーペットをブチブチむしり出したりなど「やっちゃいけない」とちゃんと認識していることをあえてやり始めるのです。賢いのでね〜(自慢)。
 かわいいがめんどくさい。どうせめんどくさいのなら、キーボードを叩く手にじゃれたり、モニターの前に立ちふさがったり、膝に無理無理乗ってきたり、という、世間的な甘えんぼう猫のイメージを踏襲したやり方をすればいいのに。しかし、これはこれでやられると困る。どっちにしろ困る。
 美しく賢い猫を飼う作家、という図式はかなりオサレ作家にふさわしいことだとは思いますが、どっちにしろ猫はめんどくさいのです。ピノンを抱っこした写真に「私の最初の読者は、猫。彼女は最高の批評家よ」みたいなキャプションつけたかったけど、それはそれでめんどくさいな、と考えてしまうのであった。書いてる最中に猫にダメ出しされるって、ダメージ大きそうだ。(キーボードの上を歩いて消される、というのも含めて)

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