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2013年5月 8日 (水)

天然と養殖と5/8のお返事

 コメントのお返事の前に、先日何となく考えていた「自分の小説の書き方」について、メモしておきます。

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 私はアマチュアの頃、よく「キャラクターが勝手に動き出す」という体験をしたのだが、最近はほとんどない。あの高揚感と書き終わった時の達成感をまた味わいたい、と思いつつ、「それは贅沢というものか」とあきらめていた。
 だが、さっき考えていた「私の小説の書き方」というのは、
「そのキャラクターがある状況に置かれた時に起こす行動、言動、情動というものが、自然に見える(自分にとっても読者にとっても)作品世界を定める」
 というもので、それって「キャラクターが勝手に動く」というのと変わらないのではないか、と思った。
 つまり今の私は、「キャラが勝手に動く」という状況を自分で作り出しているのだ。しかし、本当に勝手に動くのと違って、前段階の試行錯誤がつらい。このつらさをカットできれば、と思うけど、仕事として書かなければならない場合、それは避けられない。
 そこまで考えてはたと思った。
「これってまるで、『天然もの』と『養殖もの』みたい」
 と。
 偶然獲れる天然ものは用意などいらないが、養殖ものとなれば準備や研究(取材、勉強、資料収集、その他いろいろ)などが必要だ。なるべく天然ものに近づけようとすればするほど。
 しかもおそらく、小説の天然ものが定期的に獲れる可能性は(人にもよりますが)少ない。たいていのプロ作家は独自の養殖技術を開発して、定期的によいものをお届けしようとしている。
 その養殖技術が単純に足りない人、養殖はしんどいことが多いので続ける体力気力がない人、次の天然ものに期待して賭けに負ける人──そういう人はこの業界で作家を続けていけない。
 人は一生に一作は小説が書ける、というようなことを言われるが、それはつまり天然ものだ。だから、基本的に養殖技術を磨かないと続けていくのは難しい。

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「作家はなるより続ける方が難しい」と言われるのはなぜか、みたいなことを考えていた時に浮かんだように思います。
 結局、私の小説の書き方は今も昔も変わっていないのか、とも言えるかも。どっちにしろ楽な道はないということで(´・ω・`)。

 では、コメントのお返事です。またまた超ざっくりまとめてありますけれども、ごめんなさい……。

●アップルパイ&サイン本
 新宿と町田では、エ・ピュ・ドルチェさんや久美堂さんのはからいで、ちょっとだけファンの方々とお会いできることができて、うれしかったです。ありがとうございました。
 サイン本は……売れただろうか……。町田にもう一度行きたかったんですが、『食堂つばめ』の〆切などもあって、確かめられなかった……。
 町田で本にサインしている時、
「ああ〜、去年も思ったけど、ぶたぶたのハンコ作ればよかった〜!ヽ(´Д`;)ノ」
 と言っていたのですが、ついに作りましたよ! これで偽造が防げる!(え

20130508

 くっきりした画像は実際にサインした時のお楽しみ。
 ハンコについてTwitterでリプしていただいた方々、ありがとうございました。いつか遠い未来にサイン会ができるといいなあ(-ω-)。
 
●『食堂つばめ』について
 脱稿時のお疲れ様コメントありがとうございました。
 食べ物ものはこれからも書きたいと思っておりますので、何か書いてほしい料理や食材、スイーツなどありましたら、リクエストしてくださいませ。ただし、全部書けるとは限りません……orz
 まあ、ぶたぶたでも書きますけどね。

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