« 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき5 | トップページ | 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき7 »

2009年12月24日 (木)

『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき6

 クリスマスイブですが、『再びのぶたぶた』のネタバレあとがき、その6です。
「桜色七日」について。『ぶたぶたの食卓』の「十三年目の再会」のネタバレにもなっていますので、未読の方はご注意ください。
 あと一回で終わりの予定です。

「十三年目の再会」の主人公・由香の祖母・信江さんが家出をした時の話。ずっと書きたいと思っていました。
 でも、いざ書いてみると、大したことはしてなかったり(^^;)。風邪ひいて寝込んで、一週間ぶたぶたの家に居候しただけの話です。
 信江さんが花見をした公園は、東京都北区王子の飛鳥山公園をモデルにしています。夜に花見に行った時は、ほんとにこんな感じだった。人の多さにうんざりしたですよ(´∀`;)。そして、八重桜の頃には誰もいないんだよね。
 売店でソフトクリームは売っていますが、実は食べたことがありません。信江さんに声をかけた女性は、あとから出そうかとも思ったんですが、結局やめました。どんな人なのか、と思った方もいらっしゃるでしょうが、私の中では単なる桜とお酒好きな普通のおばあちゃん(かなり高齢)のつもりです。
 ぶたぶたが住んでいる街は王子ではなく、隣の十条あたりをイメージしています。
 例のチャーハンを教えるくだりがメインにもかかわらず、教えることが本当にほとんどありません。あのチャーハンは私の祖母が作ってくれたものがモデルになっているのですが、あのとおりの何にも入っていない玉子チャーハンで、何かポイントがあるとするなら、醤油がたまり醤油だったんじゃないかってくらい(あとは描写してないけど味の素が入ってるはず)。しかし、これも推測の域を出ません。訊くことができないまま、祖母は数年前に亡くなってしまいました。チャーハンの謎は永遠にわからないままです(´∀`;)。
 書き始めてよくよく考えたら信江さん、ぶたぶたの家から帰って一ヶ月後に急死なんです。我ながら「何てひどい」と思いました……。この場合、亡くなったシーンはありませんが、あとがきに書いた「そんなシーンが出てきたら耐えられない!」というのは、実はこういうことだったりして……。人が書いたものだと読めないくせに、自分では何も考えずに書いてしまう。あとから自分で読んでびっくりって、無頓着すぎる、と自分に突っ込んでみたり。

|

« 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき5 | トップページ | 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき7 »

コメント

ぶたぶたシリーズに出て来る料理はどれも美味しそうですよね(*^-')b
信江さんの炒飯真似てみたけど…うーむ(@_@)難しい…(;_;)

投稿: まん | 2009年12月24日 (木) 23時13分

 こんにちは、まんさん。
 私もチャーハン、自分で作ったことあるんですが、同じようなフライパンを使っても同じ味にはならないんですよね──すごく不思議なんです……。

投稿: 矢崎存美 | 2009年12月25日 (金) 16時37分

「信江さん」
私の中では 名前も料理も違うけれど
私のおばあちゃんに摩り替ってしまうんです
だから 読むたびに どうしようもなく
泣けてしまうんです

でも 大好きなんですこの話

こうやって コメントしてるだけでもウルウルしてきて・・・


ありがとうございました

投稿: うにょ組隊長(こぶいたぬき) | 2009年12月26日 (土) 08時12分

 こんにちは、うにょ組隊長(こぶいたぬき)さん。
 ああ、そんなふうに感じていただけると作家冥利に尽きる、と思います……。
 こちらこそありがとうございます。

投稿: 矢崎存美 | 2009年12月27日 (日) 14時47分

初めまして。
やっぱりそうだったんですね。
信江さん、すぐに亡くなっちゃうんですね。
私も初見で読んだときに、そう思いました。
そしてぶたぶたさんが跡をついで(?)由香ちゃんに味をパスするんですね。

私の炒飯は相方の祖母に絶賛されました。
誰かに教えとかなきゃ、ですね。

投稿: あっちん | 2009年12月28日 (月) 16時53分

 こんにちは、あっちんさん。
 そうですね。由香はぶたぶたにちゃんと教わっていることでしょう。
 おいしいものは人生の宝──ぜひどなたかに伝えておいてくださいませ(^_^)。

投稿: 矢崎存美 | 2009年12月28日 (月) 21時13分

はじめまして。
ブログがあることは存じ上げていたのになかなか行動に移せずにおりましたが、今回訪れてみて、ちょっと嬉しくなりました。

「桜色七日」の舞台のモデルが飛鳥山公園だったとは……。
そしてぶたぶたさんが十条に住んでいたなんて……。
感激です。
もしここに来なければいつまでも知らないままでした。「ぶたぶたの食卓」が初めてのぶたぶた体験だったので。

中学時代、十条に住んでいて、飛鳥山公園には時々出かけましたっけ。
高校時代、好きだった女子が住んでいたのも、飛鳥山のそばでした。<(^^;)

今日、「桜色七日」を読んで、早速あのチャーハンをと思って残りご飯を取り出したら……カビてました。

そっか、味の素! そう言えば本職もオタマですくっていれてますね。

矢崎さん、どうぞよいお年をお迎えください。
次回作も期待しています。

投稿: いっち | 2009年12月29日 (火) 16時48分

 こんにちは、はじめまして、いっちさん。
 飛鳥山公園は、たまにしか行かないのですが、いい公園ですよね。旧渋沢庭園が好きです。うんと昔、飛鳥山タワーにものぼりました。
 十条は赤レンガ図書館に、東十条は黒松を買いによく行きますよ。
 いっちさんもよいお年を〜(^_^)。

投稿: 矢崎存美 | 2009年12月29日 (火) 21時37分

初めまして。ぶたぶたさんのシリーズをいつも楽しく読ませて頂いております(^^) 「桜色七日」に感動して「信江さんチャーハン」を作ってみました。いつもとは全く違う作り方で初めて出会った味なのに、何故か懐かしい感じがして亡き祖母が恋しくなりました。
祖母の得意料理は炒飯ではなくて、甘くてフワフワの玉子焼きでしたが…。
残念ながら信江さんは亡くなられてしまいましたが、由香ちゃんへの愛情&ぶたぶたさんと一緒に暮らした7日間は、決して消えないんだと思います。
これからも、ぶたぶたさんに色々な人々との素敵な出会いがありますように…。

投稿: 三毛猫 | 2010年1月19日 (火) 23時48分

 こんにちは。はじめまして、三毛猫さん。
 ぶたぶたお読みいただき、ありがとうございますー。
 うちの祖母の得意料理は、本当はチャーハンではなく、手打ちうどんでした。埼玉の家庭料理と言われてますけど、うどんは基本的に手打ち。けど、これも教わってないんですよね……。家庭の味はちゃんと教わっておかないと、と改めて思う次第です……。

投稿: 矢崎存美 | 2010年1月20日 (水) 08時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46012/47102810

この記事へのトラックバック一覧です: 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき6:

« 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき5 | トップページ | 『再びのぶたぶた』ネタバレあとがき7 »