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2009年2月10日 (火)

チェンジリング

 昨日、2/20から公開される映画『チェンジリング』の試写会に行ってきました。クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演。
 画像を配給元の東宝東和さんから提供(ありがとうございます)してもらったんだけど、でかくて貼れない(私のパソコンには、画像をいじるソフトやツールが入ってないのです(^^;))。悲しい……。だから、代わりにブログパーツを。って、これも私のブラウザだと見られないんですけどねっ。見えてます?から縮小して、貼りました。(ブログパーツは自分で見られないから撤去(;_;))
Changeling_poster

 いやいやいや──まったく何も予備知識を入れずに見に行ったのですよ。で、この宣伝コピー、

ある日突然、消えた息子。
5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった──。
この子は誰? 私の子供はどこへ?
1928年、ロサンゼルス。魂で泣く本当にあった物語。

 これを読んでストーリーをいろいろ想像していたのですが、見始めたらそれがどんどん覆っていく! どんでん返しというか、まさに「事実は小説より奇なり」を地でいく展開。「上映時間2時間22分」に見る前はびびっていたのですが、あっという間でした。
 クリント・イーストウッドの監督作品は重くて痛いテーマが多くて、ちょっと避けていたのですが──いや、確かに重いテーマであることは確かだけど、見事にそれをエンタテインメントに仕立て上げていて、しかもその巧みさに嫌味がない。物語というか「事実」(多少の演出はあるんだろうけどね。何しろ埋もれていた記録だそうだし)の重みを正確に伝えようとする正統派の姿勢が素晴らしい。
 俳優としてのクリント・イーストウッドは若い頃大好きだったんですけど、割と最近に初監督作品『恐怖のメロディ』を見て、「あ、すごいかも」と思ったんだよねー。ストーカー女の描写が超リアルで、怖いですよ。きっとほんとにこういう人につきまとわれたんだろう(^^;)とは思ったけど、ただでは転ばない男。間(あいだ)が抜けてるから、少しずつ見ようかしら。あとは『スペースカウボーイ』くらいしか見てないんだよな。
 それはさておき『チェンジリング』──ストーリーはこれ以上書いてしまうとつまらないので(って何も書いてないけど)、なるべく何も知らないうちに見ることをおすすめします。アンジェリーナ・ジョリーがだんだん強くなっていくところも見物です。殴ったり、弾丸曲がったりはしないけど(^^;)。

 余談ですが、私の世代で『チェンジリング』というと、ヒカシューがイメージソング『パイク』を歌っていたホラー映画になってしまいます。いや、見てないんだけど、実は面白い映画だったらしいね! あの頃の雰囲気に流されて、イロモノ扱いされてしまったようですが。これもちょっと見たい。

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コメント

私も『チェンジリング』が気になってたんです。
どんな話なのかなってずっと思っててheart04
それに私はファンタジー小説(漫画)が大好きでよくチェンジリングの単語をみるので余計気になってたんです(笑)
んーでもたとえファンタジーじゃなくてもやっぱり見たいなぁnote

投稿: エミ | 2009年2月10日 (火) 19時18分

 こんにちは、エミさん。
 内容をファンタジー寄りに妄想して行くと、かえって楽しめるかも?(^^;)
 冗談はさておき、『チェンジリング』は、とても現実的なお話なんですが、ある意味とても「おかしな話」でもあるのですよね。「正気かよ……」みたいな(^^;)。この出来事からまだ百年もたっていない、というのがね、何とも……。

投稿: 矢崎存美 | 2009年2月10日 (火) 19時42分

映画の話となるとついつい登場します。。
今日見ました。良い映画だとは思いますが、私はへたれなのでイーストウッド監督の映画はちょっときついです。
残酷描写というより心理的に追い詰められるのがきついです。描写がしっかりしているだけに。
ラストもなあ、、実話ですから仕方ないのですが。
アンジェリーナ・ジョリーはいいですね。あとジョン・マルコビッチも良いです。

投稿: きさ | 2009年2月25日 (水) 23時01分

 こんにちは、きささん。
 確かに、重い痛い映画が苦手だと、きついかもしれませんねえ。
 私も一時期ダメだったのですが、最近大丈夫になってきました。ショックを受けることもあるんですけど、それは見ないことにはわからないので……。けど、思ったより平気っていうのが多くなってきました。映画の見方も、歳とともに変わっていくものだなあ、と思っています。

投稿: 矢崎存美 | 2009年2月26日 (木) 08時03分

まあ痛い描写は割と大丈夫なんです。ホラー映画結構好きですし。
心理的につらいのがきついんですね。
あとやはりラストですね。
ラストは色々と考えましたが、私としてはすっきりとした答えが出ていません。
ちょっと思ったのはある種宗教的な思想のラストではないのかと思うのですが。
そういう風に色々と考えさせる所が良い終り方なのかもしれませんが、個人的には主人公が哀れすぎると思ってしまってつらかったです。

投稿: きさ | 2009年2月26日 (木) 23時39分

>きささん
 あのラストは、フィクションだと妥当な終わり方なんですけどね。ある意味、お手本。ありふれた落とし方だと思います。
 でも、実際にヒロインがどうなったかと知ると、とても残酷な終わり方なんですよ。そこが実話の重さなのでしょうし、観客にも「一応」配慮したイーストウッド監督のプロ意識が見え隠れしているように思いました。映画だとあそこで終われるけど、小説とかだと難しいラストです。
 うまい映画だと、こうやって見ている間に(僭越ながら)「作る側」として冷静に分析できるので、重くて痛くてもちゃんと見られるんですよね。でも、下手な映画だと中途半端に感情移入してしまって腹立てたりして(^^;)。

投稿: 矢崎存美 | 2009年2月27日 (金) 07時51分

なるほど、色々と興味深いお話です。実作者としての見方は面白いですね。書き込んで良かった!

公式サイトではその後数年で亡くなったと書いてあったそうですが、ネット上ではかなり長生きをしたという説もあるそうで、そのあたりはいずれにしてもイーストウッドの術中にはまっている気もします。

ちょっと別の話ですが、アンジェリーナ・ジョリーは日本でのインタビューで、拉致被害者の親と会って会って話したいと語っていました。
この映画の主人公とほとんど同じ境遇ですからね。
はたして会えたのでしょうか。

投稿: きさ | 2009年2月27日 (金) 23時12分

>きささん
 確かに、試写会の時にもらったプレスシートとWikipediaでは、亡くなった年、違ってます。違いすぎ(^^;)。
 どっちにしろ、厳しい現実ですけど(;_;)。

投稿: 矢崎存美 | 2009年2月28日 (土) 08時00分

>試写会の時にもらったプレスシートとWikipediaでは、亡くなった年、違ってます。

やはりそうなんですか。
だとするとあまり事実にこだわらずに映画は映画としてみるべきなんですかね。
中心になる事件もかなり事実と映画では違っていますし。
見た時はつらかったのですが、その後やはり良い映画だという印象が強くなっています。

イーストウッドは監督・主演の「グラン・トリノ」も4/25公開予定だそうで楽しみです。
こちらも見に行きたいと思っています。

投稿: きさ | 2009年3月 1日 (日) 00時42分

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» 「チェンジリング」完成度は高いが今日性には疑問 [soramove]
「チェンジリング」★★★☆ アンジェリーナ・ジョリー主演 クリント・イーストウッド 監督、2008年、アメリカ、142分 「ある日、仕事から戻ると子供の姿が無く、 数ヶ月後、発見され電車でつれてこられた子供は 別人だった、主人公は自分の子供でないと 主張を続ける」 実際にあったことだという、 警察の横暴さと、偶然の不幸が 重なった事件。 見ながら思ったのは、 何故、イーストウッド監督は このテーマを選んだのかということ。 映画の完成度としては極上... [続きを読む]

受信: 2009年3月 1日 (日) 12時38分

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