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2008年9月 6日 (土)

私のツボ7『ボーン・アイデンティティー』

 今回は、映画『ボーン・アイデンティティー』です。

ボーン・アイデンティティー

 以前、『ボーン・アイデンティティー』について「私のツボ」で書きたいなあ、と言いましたが──やっとDVDを買って、見ましたよ。
 見た感想。「妙に気恥ずかしい」……。
 あと「話がけっこう雑だな」と思いました。ていうか、それに気づいてしまったからこそ、何だか気恥ずかしくなったのではないかしら。
 言っておきますが、私はこの映画、好きですよ。ロバート・ラドラムの原作も読みました。すごく面白かった〜。けど、はっきり言って、原作とは別物だ。基本設定が同じってだけ。つまり、

 記憶喪失の男が自分の正体を探り始める
  ↓
 偶然出会った女に協力を迫って逃走
  ↓
 襲われてもなぜか身体が自然に反応して危機を乗り越える
  ↓
 組織から狙われていることがわかる

 こういう話の流れが同じってだけです。主人公ジェイソン・ボーンや相手役マリーの造形、ボーンが記憶を失う過程や鍵を握る“トレッドストーン”の正体も違います。私は映画を見たあと、映画萌えの真っ最中に原作を読んだので、「何で原作通りじゃないんだよ」と思うことはなかったのですが、はっきり言って、原作の方がお話はバツグンに面白いですよ。冷戦時代ならではのハードでクールなスパイスリラー。現代に置き換えると、シャレにならないって感じですが。
 で、その映画萌えのまま、二度目を見る前にいろいろ書いていた文章があるんですが、気恥ずかしくなったので、全部封印。多分それはね──マット・デイモンとフランカ・ポテンテが演じたボーンとマリーが、「あんまりにも普通すぎる」と気づいたからなんだと思うのです。
 これがたとえば、ジョージ・クルーニーとモニカ・ベルッチとかの組み合わせだったら、いかにも「映画!」じゃないですか(ちょっと歳とりすぎてるか)。二度見ても夢から覚めそうにないって感じでしょ? けど、マット・デイモンとフランカ・ポテンテは、どっちもそこら辺にいるような男と女なんだよね。マット・デイモンのアホづら(に見えるだけよ。役の上でも本人も、むしろすごく賢いのよ)がそれにまた拍車をかけてる。そんなすごい人にはどうしても見えないし、マリーはマリーで、ほんとに普通の女の子なんだよね。
 あー、そう考えると原作のボーンにかなり近いかも>マット・デイモン(^^;) それで原作通りだったら、けっこういいかも。誰も疑いそうにないもんね。
 しかし、映画は違うんですよ。なんかこう、妙にリアルなカップルがマンガみたいな話に巻き込まれていくという──そう言っちゃうと身も蓋もないけど、それでもすごくこの映画が好きな私が、実は一番恥ずかしいのです。やっぱどうしても「昔の少女マンガみたいだなー」って思っちゃうのがさー……。記憶喪失とか、謎の組織(いや、バレバレなんですが)とか、謎のキーワードとか、続々とやってくる殺し屋とか、ああいうラストとか──そういうベタな展開ってどうよ!? と疑問に思いながらもねー。
 最後に、封印した文章の中から一つだけピックアップ。マリーの視点からすればこの話ってロマンチック・サスペンスみたいだなあ、と思って書いたあらすじ。

 マリーは、その男の申し出に言葉を失った。
「僕をその車でパリに連れていってくれ。報酬は一万ドルだ」
 そう言って差し出された札束を、思わず受け取ってしまう。職を失い、アパートも追い出される寸前だったマリーにとって、この上なく魅力的な“取引”だった。だがそれは、ジェイソン・ボーンと名乗った彼と同じくらい危険な旅の始まりにすぎなかった。襲いかかる謎の敵を易々と倒した彼は、戸惑ったように言う。
「僕は記憶を失っている。いったい誰なんだ──」

 リンダ・ハワード風。ごめんなさい、ラドラム先生……orz
 とはいえ、この映画の主役はあくまでもボーンなので、ロマサスのような展開にはなりません。展開はね。
(原作のリンクを貼ろうと思ったのに、今手に入らないのね……。ああー、手放すんじゃなかったー(;_;)。今、猛烈に原作のボーン三部作が読みたい気分です)

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コメント

お久しぶりです、、
というかもう忘れられているでしょうが。
『ボーン・アイデンティティー』大好きな映画です。
まあ、続編もいいのですが、とにかく無駄な描写がほとんどない締まったアクション映画っていいですね。
新宿の映画館でロードショーで見たのですが、新宿のちょっと怪しげなオヤジさん中心の客層が良かったです。
昔なら「新宿ローヤル」という名画座にいそうな、、ってマイナーすぎますね。
映画を見た後、みんなヤクザ映画を見た後みたいに、ボーンみたいに、異様にキビキビ動くのがおかしかったです。
もちろん私もキビキビ。

投稿: きさ | 2008年9月 9日 (火) 23時07分

 こんにちは、きささん。アップルパイの時にコメントしていただいた方ですね。
 ボーンシリーズは、どうも三作目が一番評判いいようなんですよねー。まだ見てないのですが……。映画としてはこれで完結らしいですが、マット・デイモンはやる気があるとかないとか──。ロバート・ラドラムの原作は三作で終わりなのですが、彼の死後、なぜか別の作家によってシリーズが引き継がれているそうです。007シリーズみたいですね。

投稿: 矢崎存美 | 2008年9月10日 (水) 13時34分

覚えていただいてどうも。
映画は二作目も三作目も良く出来ていますね。
個人的には二作目がいいかな。
XXがXXするのは何ですが、って良く分からないかな。
三作目はうまく着地していたと思いました。
一応、マット・デイモンの2010年くらいの予定にシリーズ4作目が予定されているそうです。
まあ、脚本がちゃんとできればとか、色々とハードル高そうですが。

投稿: きさ | 2008年9月10日 (水) 23時32分

 こんにちは、きささん。
 おお、そうなんですか……。じゃあ、早く『ボーン・アルティメイタム』を見なくちゃ。

投稿: 矢崎存美 | 2008年9月12日 (金) 12時53分

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