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2008年6月 7日 (土)

訃報

 今朝の朝刊にも出ましたが、氷室冴子さんがお亡くなりになりました。

 私は直接面識はなかったのですが、すごく影響を受けた作家さんです。というより、少女小説、ジュニア小説、ライトノベル等に関わっている女性作家で影響を受けなかった人なんていないんじゃないかな。それ以外のジャンルの女性作家にも、そしてもちろん男性作家にだって、彼女の作品は愛されていたと思います。
 初めて読んだのは学生時代、友人にすすめられたコバルト文庫の『少女小説家は死なない!』でした。「こういう小説を書いていいんだ」と思いましたよ。そのあと、少しだけコバルトに応募したりしてたなあ。
 その友人とは、私のデビュー前(だから、20年くらい前……)、一緒に北海道へ旅行に行き、『クララ白書』などに出てくる「くるみや」というケーキ屋さんを探して札幌をさまよいました。どうやって探しだしたのか、さっぱり憶えてないんだけど、何とか見つけたんだよね。地名と店名だけで見つけ出す(飲食店限定)というのは、私、割とよくあるのですが。食い意地が張っているだけ、とも言えます。
(ところで、今回調べて初めて知ったんだけど、くるみやって本店兵庫県明石市なのね。兵庫に旅行した時、行けばよかったー)
 友人はシフォンケーキをむりやりおみやげに持って帰りましたよ。帰りの飛行機に乗り遅れそうになり、空港内を走ったら崩れちゃったらしいのですが。
 後年、仕事で札幌へ行った時にも、行きました。その時は夏だったので、ソフトクリームを食べました。おいしかった……。

 作品で一番印象に残っているのは、『シンデレラ迷宮』です。こういう内省的なファンタジーが珍しかったというのもありますが、ある意味とても普遍的なテーマを扱っていて、今の若い人たちにもぜひ読んでもらいたい。
 あと、『恋する女たち』も好きだったなあ。斉藤由貴主演の映画も見に行きましたよ。今はなき池袋文芸座地下劇場に。実におっそろしい映画館でしたよ……。同時上映が『雪の断章』。これの原作者・佐々木丸美さんにも、同じくらい影響受けました。彼女も亡くなってしまいましたが──。
 いろいろあった十代から二十代の頃、氷室さんの本は折々に私に勇気や笑いや感動を与えてくれました。これからもずっと愛されることと思います。女の子はみんな氷室さんの小説が好きです。いくつになっても。そして、いつの時代になっても、きっとそう。

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コメント

氷室さんの訃報、本当に残念でした。ワタシも氷室さんの小説が大好きでしたー。
アグネス白書、クララ白書で学生生活への夢をふくらませたし(あんなドラマティックじゃなかったけど)少女小説家は死なない、も読みました!エッセイも結構好きだったなぁ…。
でもでも、一番好きだったのは「なんて素敵にジャパネスク」シリーズでした。笑えて、泣けて(;_;)
最近、インパクトのある新刊がなかったのも残念でした。体調がお悪くいらっしゃったのでしょうか。
今夜は、一番好きな「なんて素敵にジャパネスク」の2巻で、泣きまくりたい気もちです。でも、ちょうど見当たらないんだよなぁ。

投稿: しすた | 2008年6月15日 (日) 22時53分

 こんにちは、しすたさん。
 そう、読みたい時にないんですよね……。私も氷室さんの本は、みんなどこかに行ってしまった……。あっ、実家にならあるかな? けど、ぱっと取りには行けないし。
 本を手放さなくてもいい環境に住みたいものです……。

投稿: 矢崎存美 | 2008年6月16日 (月) 07時27分

はじめまして、こんにちは。
氷室冴子さんの著作を最後に読んだのは女性誌の連載で、「ターン」という作品でした。読者の成長とともに発表の場を移してゆくのかなあと思っていたものですが…。とても残念です。

偶然が重なって、最近くるみやのケーキを食べてきたのでTBさせていただきます。

投稿: sumi | 2008年7月24日 (木) 10時47分

 こんにちは、sumiさん。
 ブログ、拝見しました。くるみやのシフォンケーキは、ちょっと他のとは違いますよね。東京にもおいしいと評判のシフォンケーキはありますが、みんな大きい割に軽い、という印象。くるみやのは、小さい割にどっしりしていたように思います。だから、シフォンケーキとしてはもしかして正統派ではないのかもしれませんが、おいしいものはおいしい。って、私は全然食べられませんが(;_;)。昔行った時、アイスを家に送ってもらおうと思ったら「道外には配送してません」と言われてがっかりした記憶があります。

 氷室さんの作品は、いまだ発掘できずにいるので、手に入るものをとにかく読もうかと思っています。ああ、再販されないかなあ。

投稿: 矢崎存美 | 2008年7月24日 (木) 21時40分

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