« リボルテックトロ! | トップページ | 腕貫探偵、残業中 »

2008年4月18日 (金)

クローバーフィールド(ネタバレあり)

 おとといの4/16水曜日(レディースデー)、賛否両論で話題の映画『クローバーフィールド』を見てきました。大変面白かったです。

※以下、超々ネタバレ感想。見ていない方はご注意ください!

『クローバーフィールド』を見て、最初に思い出したものは街を作るシミュレーションゲーム『シムシティ』(一番最初のもの)でした。もちろん、“怪獣”で、です。
 とはいえ、『シムシティ』の災害の一つ“怪獣”がゴジラをモデルにしていることは有名なお話。だからまあ、つまるところはそこに帰っていくのかってことですが、ゴジラよりも『シムシティ』を思い出したのには理由がある。
 それは、「なすすべもない」ということ。『シムシティ』で怪獣が街を襲い始めても、特に対処法はないんです。ただ黙って破壊されていく街を見ているだけ。そのうねうねと街を這いずり回る様は、『クローバーフィールド』の怪獣にそっくり。特にラスト近くの俯瞰図なんか、ゲーム中の落胆した気分や「ついに出た!」というような高揚感がまざまざと甦るようでしたよ。
 この映画は、怪獣の被災者(とあえて言おう)が撮った映像、という形をとったフィクションですが、たとえば遠い国でこの災害(これもあえて)の映像を見ている人にとっては、『シムシティ』のプレイヤーのように、ただなすすべもなく見ているだけになるんでしょう。それを想像すると恐ろしいし、その災害を怪獣にしたという理由もわかってくる。当事者からすれば、地震であろうと火災であろうと竜巻であろうと怪獣であろうと、あるいは戦争であろうと、できることに大した違いはないってことなのです。必死に逃げ、必死に生き、必死に撮る。その姿を効果的に、そして実際にはありえない災害であるからこそ、あの撮影方法にリアリティが出せる。だって、地震や竜巻の被災者は世界にたくさんいるけど、怪獣の被災者は一人もいないから、誰も文句が言えない。
 やったもん勝ちのアイデアってことですね。だから、映像も緻密に計算されている。ホームビデオらしさを出すために、アングルから照明から、ブレの案配、さらにのちの合成時のことまで考えて撮らなきゃいけないわけだから、相当大変だったはず。画面が揺れるので、酔う人もいるらしいですが、ギリギリのところで抑えているとは思います(車酔いしやすい私でも平気だったし)。映画として素直に面白いけど、頭の中の冷静な部分では、そういうところに感心しきりでした。
 細かい気配り──というか小ネタも優秀なものが多い。たとえば、怪獣に吹っ飛ばされた自由の女神の頭が道路に転がっているシーン。その場の人たちが、携帯電話で写真を撮り始めるんです。「おいおい」と思いながらも、「あたしも撮るな」とついつい納得。さらには電器店でテレビが臨時ニュースを流しているシーン。たくさんあるテレビのうち、一つだけアニメを流してる! テレビ東京みたいなテレビ局は、全世界にあるのかも、と思ったり。
 あとは、見て確かめてください──って思いっきりネタバレしてるから、見てない人は読んでないか……。でも一応、クレジットが全部流れて明るくなるまで席を立たないことをおすすめします。
 うちの夫はこの映画を先に一度見ていたんだけど、ラストシーンに空から何か落っこちてくる、というのを確かめに一緒に行ったのです。もう〜、そういうのは言ってよ〜、見逃しちゃったよ〜、って見る前には言われたくないしなあ。もう一回行くヒマあるかあ?
 それよりもびっくりしたのは、うちに帰ってから旦那がつぶやいたひとこと。
「この映画のこと『つまんない』って言ったら、離婚しようかと思った……」
 (゚ロ゚屮)屮!!
 もしやおとといは、我が家の危機でしたかっ!?

|

« リボルテックトロ! | トップページ | 腕貫探偵、残業中 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46012/40912909

この記事へのトラックバック一覧です: クローバーフィールド(ネタバレあり):

« リボルテックトロ! | トップページ | 腕貫探偵、残業中 »