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2008年1月29日 (火)

私のツボ2『ジェイン・エア』

 先日、「私のツボ」という日記を書いたら、何となくツボを追い求める衝動にかられるようになってしまいました。いや、以前からそうだったんですが、だんだんひどくなる一方です。
 昨日は突然、映画『グッバイガール』が見たくなって、AmazonでDVD頼んでしまった。現在読んでいる本は、ポーラ・ゴズリングの『モンキー・パズル』なのですが、これも注文してしまった。実は早く読みたくて、近所の図書館で借りたのです。けど、やっぱ欲しいからさー。

 現在の心境は、『ぶたぶたと秘密のアップルパイ』の中に出てくる森泉風子のような感じです。あの人が言ってることは、ほとんど今の私そのもので、なんかほんと、昔と思考が変わらなくていやになるほどです。成長なし……orz
 風子のように別名義でブログを書こうかしら、と思ったりしたこともありましたよ。けど、その前にアレを書いてしまったので、もういいやって。こっちでやることにしました(何を!?)。
 とりあえず、ツボなものを語りたいな、と思っているのです。面白い面白くないは関係ありません(きっぱり)。ツボにもいろいろあります。主なツボは「萌え」「食べ物」「かわいいもの」ですが、このブログで書くのは多分「萌え」(地井武男に言わせると「発情」)ばっかりになると思います。
 前回紹介した『影踏み』『ボーン・アイデンティティー』はまた改めて書きたいなあ。ジェイソン・ボーンのシリーズは、DVDまだ持ってないしね。

 で、今日はツボの原点とも言える『ジェイン・エア』(光文社古典新訳文庫)です。

ジェイン・エア
(上下巻ありますが、上巻のみのリンクです)
 私がこの作品を初めて読んだのは、多分小学六年生の時だと思うのです。はっきりとは憶えていないんだけど、確か中一の夏休みに『風と共に去りぬ』(これはツボではない)を読んだ記憶が残っていて、『ジェイン・エア』はそれより前に読んだはず。講談社の海外文学全集に収録されていたものを読んだのですが、それを買ってもらったのが六年生の時なのでね。
 あらすじ──孤児のジェインは、育った孤児院の教師から資産家ロチェスターの養女の家庭教師となる。ロチェスターと恋に落ち、結婚を約束したが、彼には精神を病んだ妻がいることが発覚して──。
 ロマンス小説の原点、とも言われているので、まあラストはお約束なんですけれども、ジェインは非常に現実的で冷静で、およそロマンスとは縁のないような人物です。ロチェスターも、とても男性的ではあるものの、イケメンではありません。時代背景から考えるとこの二人は明らかに身分違いなのですが、ジェインはあんまり気にしないんだよね。ロチェスターも女性の美醜や従順さにこだわったりしない、当時としては変わり者。でも、こういう二人の恋愛って、妙にリアルです。
 びっくりしたのは、30年たって読み直しても、作品への印象がまったく変わらなかったことです。いろいろ頭の中で美化されてるんじゃないかと思ったけど、全然そんなことなかった。それにちょっと驚きました。作品の力なのか、あるいはそれほど私に衝撃を与えたのか──。忘れていたのは、後半に出てくるジェインのいとこが二枚目であるってことぐらい。多分当時、どーでもよかったんだと思う。今回もどーでもよかったです。
 で、なぜこの作品が私のツボの原点なのかというと、どうも、私の本や映画のヒーローに対する好みが、ここから始まっているような気がするからです。今考えると、ですが。「顔なんかどうでもいい」とか「おっさん好き」とか「変わり者好き」とか、そういうのがロチェスターによって刷り込まれてしまったかも! 六年生だったのに……orz
「おっさん好き」に関しては、30〜40代くらいが対象なので、今では年下もたくさんいますけど。

 おまけ。この作品、けっこう話も人物造形もシンプルなんですが、やたら長いってどうなんだろう──と思っていたら、何とハーレクインから短縮版文庫も登場しましたよ。

ジェイン・エア
 ぱらぱらっと本屋で中身を見てみましたが、どこをどう端折ったのかはよくわからず……。もしかして、前半の孤児院のシーンをごっそり削ったのかも。ロマンスものとしたらヒーローが出てくるのが遅すぎるもんね。けど、私の「食べ物」のツボにあの孤児院のシーンはあてはまっていたりするんで、そうだったら残念だ。

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コメント

こんにちは! はじめまして(^O^)/
今日矢崎さんの「神様が用意してくれた場所」という本を読みました。きっかけは、これから始まる大学受験の課題図書だったからという失礼な理由なんですが…(^^;)
でもすごく読みやすくて、ファンタジーな本や映画が大好きな私にとって、すごく面白かったです!(*^^*)
他にもたくさん本を出されているようなので、読んでみようと思います。では失礼します!

投稿: 小 | 2008年1月29日 (火) 18時35分

 こんにちは、小さん。
『神様が用意してくれた場所』お読みいただき、ありがとうございます。ぶたぶたのシリーズに比べると、こっちは地味なので、「面白い」と言われると喜び倍増です!
 ところで、大学受験の課題図書、ですか……。な、なぜこの本が……どなたが選んだのでしょう?(^^;)
 お身体に気をつけて受験に挑んでくださいね〜。
 

投稿: 矢崎存美 | 2008年1月29日 (火) 23時02分

私の今のツボは、エアラインパイロットさんらしいです。

2、3年ほど前、柳家小三治さんの落語会で二つ目の三之助さんの本『オールフライトニッポン』を読んで以来、パイロットさんのブログを楽しみ、最近も、坂井優基さんの『高度3万フィート、思うがまま 現役パイロットがいざなう、操縦席の魅力』という本を読んでしまいました。

私の読んだ限りでは、とても素敵な方々ばかりです。

投稿: 如月ゆかり | 2008年1月31日 (木) 20時01分

 こんにちは、如月ゆかりさん。
 一度はまると、なかなか抜け出せない──だから「ツボ」というのか……orz
 パイロットって、プロ中のプロ、という感じがして、すてきですよね。

投稿: 矢崎存美 | 2008年1月31日 (木) 21時51分

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