アストル・ピアソラ
長かったのか短かったのか、修羅場が終わりました……orz もう4日前に、ですけど。
今回はとにかく引っ越しと重なっていたのがつらかった……。けど、すべて予定に組み込まれていたことではあるのです……。予定外の出来事もありましたが、わかってんならとっととやれよ──と夏の自分に説教をしたい……。
でも、終わったからもういいのです! 何とかなったのが奇跡のようですが。
ところで、私はいつも仕事の時は音楽を聞いています。聞いているというか、助けてもらっているというか。上がらないテンションを、音楽で底上げしてもらっている感じなのです。
で、今回のお仕事で助けたもらったのはアストル・ピアソラ。バンドネオンの奏者でタンゴの作曲家、というのが、一番簡単なプロフィールになるのかな? 漠然とタンゴが聞きたいとちょっと前から思っていたんだけど、「タンゴで有名なのは、ピアソラだよね」という程度の知識しかありませんでした。知ってる曲は、映画『12モンキーズ』のテーマ曲くらい。
それが何だか、急にのめりこんでしまって──。
たまたま先月、iTunesカードを買って、「何聞こうかな」と思った時にピアソラのことを思い出し、iTunes Storeを検索したところ、ピアソラのアルバム、曲数が少ないから800円(普通は1500円)っていうのが多かったのですよ(でも、1曲が長い)。それで試しに買って聞いてみたらば、『Tango: Zero Hour』というアルバムの1曲目『Tanguedia III』に近年まれに見るショックを受けてしまったのです。
このショックは、高校時代にポール・ギャリコの『ジェニイ』のラストシーンを読んだ時、あるいは社会人になってからルイス・ブニュエルの映画『自由の幻想』を見た時に似ている。この歳になって、同じようなショックを味わえるとは思いませんでした。なんかこう……力強いのですよ。いや、タンゴ(彼は「タンゴの破壊者」と呼ばれてますから、異端ではあるのですが)ですから、基本情熱的です。でも、情熱的だけじゃない。その迫力は、自分の中に斬り込んでくるような鋭さと重さがある。本にしても映画にしても、音楽にしても、楽しくしてくれるだけじゃないものが、たまに現れる。ピアソラは、その一つみたいです。ああ、もうお亡くなりになってて生で聞けないとは……残念でなりません。
とにかく、何枚かアルバムを買い漁り──とはいえ、貧乏なので、節度は守ってます。まだ。
でも、仕事が終わって改めて聞いてみたらば、果たしてこれは仕事の助けになったのだろうか、とちょっと思ってしまった。好きすぎて、気持ちがそっちに行ってしまうのです。うっとりしちゃうというか、なんというか……。
今度からは、クールダウンのための音楽として聞こうかな、と思った次第です。気づくのが遅いよ……orz
特に気に入っているアルバムを紹介しときます(「タンゴ」というのが『Tango: Zero Hour』です)。というか、これらは基本の2枚であり、ピアソラ初心者は絶対に聞け! というものらしいです。iTunes Storeなら、両方800円で買えます。でも、私の一番好きな曲『ブエノスアイレスの秋』はこの2枚には入ってないのね。
タンゴ
ラ・カモーラ
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コメント
ああ、無事校了(はまだか)ですね、良かったです。私などは8月の自分どころやなく、毎日昨日の自分に説教くれてやりたくなります、計画性のある人に死ぬまでに成りたいもので御座います。
さてさて私管楽器をたしなんでいますので『ピアソラ』にはグッと反応してしまいました。一般的知名度はそんなでも無いんやけどジャズやラテンを少しでもカジってたら『ピアソラ』は外せませんねo(^-^)o
ああ言う方やからライブにこそ、その真髄があるんやけど今頃は天国で熱演中ですね。
『ジェニィ』も久しぶりに聞いて(私、凄い好きなもので)二重にグッときてますです。
そんな訳でとても得した気持ちに為りました、後は矢崎さんの新刊が読めれば言う事無し!です~。
投稿: けろた | 2007年11月11日 (日) 04時48分
こんにちは、けろたさん。
ピアソラはクラシックをやってる人などに評判いいみたいですね。YouTubeなど見てると、ピアソラの曲をやってるオーケストラやバイオリンの人の画像がけっこうたくさんありました。
『ジェニィ』は久々に表へ出したので、読み返そうかな、と思っています。
新刊、もう少しお待ちください。そのうちここでお知らせしますよ〜。
投稿: 矢崎存美 | 2007年11月12日 (月) 09時20分